【元警察官が解説】安全運転の基本5ヶ条/交通事故を防ぐための実践ポイント

交通安全の基本
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安全運転を心がけているつもりでも、思わぬ事故につながることがあります。

この記事では、筆者独自の交通安全の基本5ヶ条を元警察官の視点で詳しく解説。

注意点や意識の持ち方をわかりやすくまとめています。

「交通事故を防ぎたい」「安全運転を見直したい」と思う方は是非参考にしてください。

だいずくん
だいずくん

正直ヒヤッとした経験もあるし、交通事故ってどうやったら防げるの?

交通事故を起こさない方法ってある?

そのような方のための記事です。

おからっと
おからっと

完全に交通事故を防ぐのは不可能だけど
5つのポイントを意識すればより安全に運転できるよ

交通事故は人生で何回も経験するものではありません。

しかし、1度交通事故が起きれば人生が変わってしまうことも…

次の5ヶ条を守るだけで、交通事故が発生する可能性を下げることができると思うので参考にしてみてください。

おからっと流 安全運転の基本5ヶ条とは

これが5ヶ条です!

だいずくん
だいずくん

?? よくわかりません!

大丈夫。それぞれ説明するね

【基本1】3秒以上のゆとりを持て

これは車間距離に関する考え方です。

適正な車間距離は、「距離」ではなく「時間」で考えることが大切だと私は考えています。

追突事故の多くは車間距離が適正でないことが原因と言われることがあります。

おからっと
おからっと

私の経験からも、追突の多くの原因は「車間距離不保持」か「脇見」です

実は、「脇見」も車間距離が足りないことが原因で事故になることが多いのです。

車の運転中に荷物の確認やナビの確認などの脇見をすると、3秒程度時間を要します。
参照:スマホながら運転の厳罰化に向けて(弁護士法人心 交通事故専門サイト)https://www.kotsujiko-law.net/media/massmedia/entry-161.html(最終閲覧日:2025年10月11日)

もし脇見をした場合、時速40kmでは約33m、時速50kmでは約42m、時速60kmでは50mも進行してしまいます。
参照:『たかが2秒、されど2秒~車間距離から車間時間へ』ホンダ公式サイトhttps://global.honda/jp/safetyinfo/think_safety/vol13/2sec/(最終閲覧日:2025年10月11日)

だいずくん
だいずくん

脇見をしちゃいけないことは知ってるけど、運転中に着信があったり、気になるお店があったら脇見してしまいます…

おからっと
おからっと

だから万が一、脇見をしても事故をしないための3秒ルールなんだよ

【基本2】交差点は戦場だと思え

交差点は速度や通行場所がそれぞれ異なる、車・バイク・自転車・歩行者が混じり合うまさに「交通戦場」です。

交差点で一番大切なのは、「安全が確認できるまで徐行または一時停止」すること。

特に歩行者や自転車は、運転免許がなくてもいいもので、子どもから高齢者までが縦横無尽に移動するため、特に信号の無い交差点では注意が必要です。

左右から車が来ていないと思っても、実は車のすぐ近くを歩行者や自転車が走っていたりするので、「車」「自転車」「歩行者」それぞれがいないことを確認する必要があります。

そのためには単なる徐行や一時停止では足りず、完全に左右の道路が見渡せて、安全が確認できるまで速度を落とす(徐行)又は一時停止が必要になります。

おからっと
おからっと

私の主観では、交通事故の6〜7割が交差点で発生しているイメージなんだ

だいずくん
だいずくん

交差点での事故がなくなれば、ほとんどの事故がなくなるということだね

【基本3】自転車・原付きの道は潰せ

交差点を左折する時、皆さんはどうしてますか?

左折巻き込み事故は交通事故の典型例です。

だいずくん
だいずくん

後方確認して、車道を自転車・バイクが来ていないか、歩道に歩行者自転車がいないかを確認すればいいんだよね?

おからっと
おからっと

車道と歩道を両方確認するの大変だよね

そのために自転車・バイクが通る車道を潰すんだ

交差点の左折時に確認しないといけないのは、車左側の道路(巻き込み確認)と、歩道の横断者の有無。

ただでさえ、交通戦場の交差点でこの2つの確認作業をするとなかなか骨が折れます。

そこで少しでも楽に確認するために車左側の道路を潰すというわけです。

交差点を左折する時に、自転車もバイクも通れないくらい道路の左側に寄って左折すれば、物理的に巻き込み事故を防ぐことができ、横断者の有無に集中できます。(無理に通ってくる自転車もいるので、巻き込み確認は必須です)

だいずくん
だいずくん

でも、左側に白線や自転車専用レーンがあったらどうするの?

おからっと
おからっと

別記事で詳しく話そうと思うけど、車の左側に歩道がある道路では、白線は気にする必要はないよ。

自転車レーンについても、左折時には自転車専用レーンに入っても大丈夫だよ。

ただし、左側が黄色い実線の場合はその線は超えないようにね。

【基本4】信号待ちでも、眠くなったら寝る

眠たいけど、休憩場所がない…なんてことはよくある話。

眠くなったら道路上(高速道を除く)でも、信号待ちでも少し目を瞑って休憩しましょう。

警察官が職務質問をして目を覚ましてくれます笑

だいずくん
だいずくん

警察沙汰にしろってこと?(# ゚Д゚)

おからっと
おからっと

ちょっと冗談が過ぎたけど、眠くなった状態で運転して誰かを傷つけるより、道路上で眠って誰かに迷惑をかける方がまだましだよってことなんだ

実際、運転中に眠気を感じた時には、すでに判断力が低下し、いつでも寝てしまう可能性があります。

そのような状態で休憩場所を探しても、見つかりません。

私の経験でも、居眠り運転で事故をした人に聞くと、「眠くなって休憩場所を探していたが見つからなかった」「眠かったがまだ大丈夫と思って運転していた」という理由がほとんどでした。

でもその「少しの眠気」を我慢することで、死亡事故を引き起こす例も多く存在し、私も経験してきました。

それだけ、運転中の眠気は危険であり、事故をしないためにも、眠くなったら道路上でも信号待ちでも目を瞑って休憩することが大切なんです。

もし、信号が青になっても発進しなかったら、後ろの車がクラクションで起こしてくれます。

人を傷つけるより良いですよね。

おからっと
おからっと

でも、道路上ではできるだけ左側に寄って休憩したり、急カーブの途中や曲がり角などの危険な場所(停車禁止場所)では休憩しないようにね。

追突されるおそれがあるから、自分の命があぶないよ。

【基本5】長いウインカーで猛アピール

車線変更の時、3秒前や30メートル前にウインカーを出すということは学んだと思います。

車線変更の際、もし死角に車やバイクが入っていても同速度で進行していればそれらを見つけることは困難です。

その時に役立つのが長いウインカーで猛アピールすること。

賛否両論あるかもしれませんが、私のおすすめは次のやり方。

  1. ウインカーを出す
  2. ミラーで通行車両の確認
  3. 目視で通行車両の確認
  4. 車線変更

この方法で車線変更を行えば、確実に3秒以上のウインカーとなり通行車両にアピールできます。

(通行車両を確認してからウインカーを出さないと驚かせてしまうという意見もありますが、それだと「通行車両がいない」ということが頭に刷り込まれるリスクが有り、死角から車やバイクが通行してきた場合に対応できないことがあります。)

だいずくん
だいずくん

長くウインカーを出している車がいたら、入れてあげたくなるよね

おからっと
おからっと

ウインカーは出せばいいと言うものではなく、「相手に気づいてもらう」ためにあるものだからね

安全運転の基本5ヶ条:まとめ

交通事故は少しの判断ミスや見逃しですぐに発生してしまうもの。

車の運転者は誰にでも交通事故を起こす可能性を秘めていますし、ちょっとしたミスで人を殺してしまう可能性も秘めています。

今回紹介した5ヶ条は正直、言い方がキツイ記載ですが、私が警察官時代には言えなかった本心です。

  1. 3秒以上のゆとりを持て
  2. 交差点は戦場だと思え
  3. 自転車、原付きの道は潰せ
  4. 信号待ちでも、眠くなったら寝る
  5. 長いウインカーで猛アピール

これを守れば交通事故がなくなるわけではありません。

しかし、交通事故の可能性は低くなるはずですので、何か一つでも運転の参考にしていただければと思います。

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